失敗の科学/No.1
こんにちは。
shigi02と申します。
Webシステム企業のエンジニアです。
同僚に本の内容を紹介するような気持ちのブログにします。
今回の本は、「マシュー・サイド著 失敗の科学」です。
「失敗から学習する組織、学習できない組織」というサブタイトルがついています。
原題は「Black Box Thinking」です。
飛行機に積まれている、交信記録を残しているブラックボックスのことですね。
よく知られていることですが、
飛行機は実は事故リスクが最も低い移動手段のうちの一つです。
そんな航空業界で
・いかにして事故を防ぐためのシステムが整備されたか
・いかにして事故を防ぐためのマインドをメンバーに染み込ませたか
を詳しく解説したのがこの本です。
<失敗が繰り返される理由>
失敗が繰り返される理由のキーワードは、
「クローズド・ループ」です。
文中に何度も出てきますが、簡単に噛み砕くと、
・結果に対してフィードバックが得られない or 得るのに時間がかかる(立証できない仮説)
・結果が捻じ曲げられ正常なフィードバックが得られない(組織文化の壁)
・失敗という結果が存在し得ない仮説(疑似科学)
これらが発生しており、
失敗から学べない状態を指します。
クローズドループの状態に陥ると、
「学習機会」が失われます。
では、このような状態に陥らないために、
何ができるのでしょうか?
No.2に続きます。